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ヴィッキーさん物語


第6号 ヴィッキーさん物語 その6

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■ 2.ヴィッキーさん物語――その6
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ここにでてくるおばあさんは、ずっと病気でふせっていたのです。
でもこういうことが何度か会った後、すっかり元気になってしまうのです。

おばあさんは、ある少女がやってきてそれによって癒される、という
ことを夢の中のヴィジョンで見ていたのでした。

それがヴィッキーさんだったのですね。

では、ぱりさんからです・・・


天性のヒーラーというのは、まさにヴィッキーさんのような方のためにある言
葉なのだと思います。

こういうことは、『魔女の宅急便』のキキではありませんが、まさに“血”で
癒すとしか言いようがないんでしょうね。

自分が何をしているかも知らずに、ヴィッキーさんは小学校時代に、もうヒー
ラーとしての仕事を始めたようですよ。(@_@)

では、「ヴィッキーさん物語」の6回目です。

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3 初めてのヒーリング

セシリアは、私のクラスメートでした。
学校にいる間中、ほとんどいつも一緒で、席も隣同士なら、遊ぶのも一緒、帰
り道も一緒でした。
当時、ほとんどの子は自分の家に友達を呼んで、遊んだり、お菓子を食べたり
していましたが、私が他の家に遊びに行くのはまれでした。
というのも、継母の厳格な支配下にあって、お返しに友達を家に招待するとい
うことは不可能でしたから。彼女は、家の中が散らかるのを怖れたのです。

授業の終わりの鐘が鳴ると、家に帰りつくまで、しばしの楽しい自由時間、み
んなカバンをつかみ、帽子を被り、おしゃべりが始まります。
その頃十一才だったセシリアと私は、とてもませていて、つまらないおしゃべ
りなどにうつつを抜かさず、早々と門をくぐり、外の世界と、そこにいる生き
ものたちと仲良くなったものでした。

アイルランド人の両親を持つセシリアは、優しい夢見がちな魂の持ち主で、黒
いまつげに縁取られた愛らしいブルーの瞳は、しばしば遠い、何かを予見する
ような表情を浮かべたものです。
私たちの仲はぴったりで、二人とも生命の美しさに敏感に気づいており、幼い
ながらも、魂の詩を表現していました。
けれども、勘違いなさらないように、私たちは、そのぐらいの子供がするよう
ないたずらだって完璧にしてのける、普通の健康な子供だったのです。
生まれや育ちは非常に異なっていたとはいえ、家庭は同じように厳しかったよ
うです。

そんなある日のこと、学校から帰る途中、セシリアがいきなり立ち止まって、
私をびっくりさせました。

「そうだ、忘れるところだったわ」彼女は言いました。

「おばさんのところに寄ることになってたのよ。ママが心配しててね。おばさ
 んは具合が悪くて、ずっとベッドの中なの。あなたもちょっと来ない?」

私は反射的に、身を堅くしました。

「セシリア、うちはお茶の時間に遅れたら大変だって知ってるでしょ。いった
 いどのくらいいるつもり?」

私の家では、三度の食事同様、お茶の時間も厳しく決められていたのです。
セシリアは、横目でちらっと私を見ました。
私のことは何だってお見通しなのです。

「おばさんはねえ、いつも行くと、とってもおいしいフルーツケーキをごちそ
 うしてくれるの」

これは、急所をぐさりと突いていました。
いかに私の家の経済状態がよかったとはいえ、お茶の時間にフルーツケーキが
出ることはありえず、バタつきパン、チーズにレタスといったところが普通で、
甘いものはまず出なかったのです。

「分かったわ」私はもう、すっかりお手上げ状態でした。
「でも、約束してね。あまり遅くならないって」

その家は、玄関のドアの真ん中にある把手にひもが結びつけてあり、誰かがや
ってきて、郵便受けから呼び掛けると、そのひもを引いて客を招き入れるよう
になっていました。
今から考えるとぞっとしますが、当時は、そんな仕掛けも手軽で安全だったの
でしょう。
そうした儀式を終えたあと、私たちはベッドルームに入りました。
ちり一つ落ちていない部屋の中で、家具はといえば、大きな真鍮のダブルベッ
ドの他には、椅子が一脚と、鏡台があるだけ。
私の親友は、身内の気安さで、その椅子に早々と腰を落ち着けてしまいました。

「こんにちは」

私が仕方なく立ったままで、ベッドに横になっている人におずおずとあいさつ
をすると、その痩せた青白い女性は、力なく微笑み、私の目をじっと見つめ、

「こっちにきて、お座りなさい」

と、蚊の鳴くような声でベッドを示しました。
病人のベッドに腰を掛けるものではない、と教えられていたものの、他にどう
しようもありません。
するとその人は、すうっと手を伸ばして私を引き寄せ、そのままずっと手を握
っていました。
その間、鏡台の上にある巨大なフルーツケーキの塊を食い入るように見つめて
いたセシリアが、ふいに高らかな声を上げました。

「おばさん、お茶をいかが。ケーキを切ってあげましょうか」

その人は、また優しく微笑みました。

「ありがとう。おまえとお友達の分もね」

彼女はまだ、私の手を放そうとしません。
私は、フルーツケーキの載ったお皿を手渡されたものの、それを片手で食べる
かと思うと、いささか気が引けました。
けれども、愛はおのずと道を見つけるもので、ケーキはまっすぐ私の口に入り、
小さなかけらすら床に落ちることはありませんでした。
そして「名前は」とか「セシリアと同じクラスなの」といった一通りの質問に
行儀よく答えていたのですが、さすがにだんだん帰りの時間が気になり始めま
した。
けれども私の手はじんじんと奇妙に痺れ、まるで私が放そうとしても、放すこ
とができないかのよう、これは、誰かヒーリングが必要な人に触れるたび、繰
り返し起こる感覚です。
それはたいてい無意識のうちに起こることで、頼まれてしたことは、一生で一度
しかありません。
そして、ついに痺れがおさまると、私はゆっくりと手を引きました。
……

 ヴィッキー・ウォール著『オーラソーマ』「3 初めてのヒーリング」より
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尚、このコーナーのコンテンツは、出版社、翻訳者のご了解を得て
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(伊藤アジータ訳、OEJ刊)より
掲載させていただいています。

和尚エンタープライズジャパンのHP:
http://www.kt.rim.or.jp/~oshobook/

伊藤アジータさんのHP:
http://www5e.biglobe.ne.jp/~dhyan2/index2.htm


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