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ヴィッキーさん物語


第8号 ヴィッキーさん物語 その8

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■ 2.ヴィッキーさん物語――その8:「5 薬屋」より
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人生万事賽翁が馬って、故事がありますけど、人生なにがよくって何が悪いか
なんてことは、死んでみるまでわかりませんね。

死んだってわからないかも。
人生の評価はひとそれぞれなので、
結局は自分が満足のいく人生を送れたかどうかですね。

話しは飛んじゃいましたが、
怪我の功名、っていう言葉もあります。
ヴィッキーさんはある失敗をして、
そこからすばらしいクリームを生みだします。

新しい発明というのは、そういう失敗から、全く新しいものが創造されること
はよくあることです。
ノーベル賞級の発明とかも、そういう失敗をおろそかにせず、失敗を深く探求
することから生まれたっていう話しが多いです。

オーラソーマには一群の化粧品があるのですが(日本ではまだ一部しか輸入さ
れていませんが)、それらはヴィッキーさんがそのようなヒーリングのクリー
ムを作っていたことに基づいているのです。
スキンクリーム、というのがありますが、そのときにヴィッキーさんの作った
クリームがこれなんです。(これもまだ輸入されていません)


では、ぱりさんからです・・・

薬屋さんに住み込んで、調合の見習いを始めることになったヴィッキーさんは
ある失敗をしてしまいます。

ところが転んでもただでは起きない彼女は、その失敗を逆に自分の特異の才能
を開花させるチャンスに変容するのです。

そしてやがて……。

では、「ヴィッキーさん物語」の8回目です。


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まもなく私は、ちょっとした奇跡に巻き込まれている自分を発見することにな
りました。
夜中の三時になっても、まだまだ元気に実験に取り組んでいたのです。
しかし空気には切迫感があり、戦争が問題を持ち込んできました。
乳状液をつくるためのオイルや、咳止めシロップに使う砂糖が不足し始め、薬
剤師への配給も過去の慣行に従って、厳しく制限されるようになったのです。
当時は、巨大な雪花石膏の乳鉢と乳棒は明らかな必需品で、ほとんどの錠剤や
乳剤や調合薬は、店内でつくられていました。

毎週月曜日、私たちは、その地域にいる大勢の医者へ届ける薬の調合をするこ
とになっていて、貴重なオイルが、このときに使われました。
乳剤は調合が難しく、些細な手違いが命取りになりかねないので、いつもその
前には沈黙のうちに祈りを捧げたものです。
そしてついに、すべての過程が私に任される日がやってきました。
私はおぼつかない手つきで、苦労しつつ、一つ一つの手順をこなしていきまし
た。
ところがあろうことか、貴重なオイルの入った乳剤は、ものの見事に分離して
しまったのです。

ドリスは、それを見、私を見、同情の舌打ちをしました。
しかしなんという偉大な魂でしょう。
小言一つ言うでなく、ただ彼女は優しくこう言ったのです。

「よくあることよ。肉屋だって、一度は自分の手を切るものなんだから」

それでも、私の気持ちはおさまりません。

「どうしようもないんだから」またドリスは言いました。「捨てたらいいわ」

それは、どうしてもできません。

「しばらく、おいておいてもいい?」

私は奇跡を祈ることにし、とりあえず、片付けなくてはならない仕事に戻りま
した。

次の朝、調剤室に入る前に、私はさっそく、一リットルビンに入った例の液体
に目をやりましたが、一夜の奇跡は起こっていませんでした。
私はがっくり滅入りましたが、それでもまだ捨ててしまう気にはなれませんで
した。

そしてその夜はまさしく、祈りと、血と汗と涙の不屈の努力の夜となりました。
私の確信は打ち砕かれ、無駄になったオイルが、良心に重くのしかかっていま
す。
優しいホースレーが、いくら理解を示してくれても、かえって罪悪感がかきた
てられるばかり。
私はうわの空で食事を終えると、ふらふらと片付けの終わった調剤室へと戻っ
ていきました。
と、突然、何の理由も脈絡もなく、ある考えが頭にひらめいたのです。
私は例の液体にあるものを加え、ビンを激しく振りました。
その結果、薬学界のどんな人も処方したことのない、前例のないものが生まれ
たのです。
これについて、ここでこれ以上深入りはしませんが、のちになってある同僚に
この話をしたところ、返ってきた言葉はこうでした。

「あなたは確かに実験精神旺盛だけど、それでうまくいくなんてありえないわ」

水曜日、目の前のボトルを、私は胸を躍らせて見つめていました。

「やったのよ」さっそくドリスに報告です。「完璧に乳化してるのよ!」

ドリスはビンをじっと見て言いました。

「でも、これを何に使うっていうの」

後で加えたもののせいで、もともとの用途にはもう使えません。
それから彼女は化学者がするように、それを少し手の甲に取って、匂いをかぎ、

「上出来ね」と言いました。「すばらしい感触だわ」

そして今度は、ぺたぺた顔に塗り始めたのです。
まったく、なんと勇気のある人でしょう。
ドリスは、本当に魅力的な人で、自分の美しさを正当に評価していました。
瞳には、彼女の父親と同じ暖かさと深みがありましたが、彼女の瞳は、ほとん
どバイオレットでした。

「すばらしいフェイスクリームよ」

彼女は言いました(当時は、化粧品やローションが不足していたのです)。

「本当に、肌にいい栄養になるわ」

私たちはその配合を思い出し、笑い合いました。

「もう一度つくれる?」と、ドリスは聞き、

「と思うけど」

と私は答え、だといいけど、と心の中でつぶやきました。
しかし私は見事やりとげ、私たちはそれを一般の人のために店に出すことを決
めました。
しかし、オイル不足の折、大量に売り出すことはできません。
けれども、余分なオイルはすべて、このクリームに姿を変えていきました。

 ヴィッキー・ウォール著『オーラソーマ』「5 薬屋」より
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尚、このコーナーのコンテンツは、出版社、翻訳者のご了解を得て
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(伊藤アジータ訳、OEJ刊)より
掲載させていただいています。

和尚エンタープライズジャパンのHP:
http://www.kt.rim.or.jp/~oshobook/

伊藤アジータさんのHP:
http://www5e.biglobe.ne.jp/~dhyan2/index2.htm


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