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巻頭エッセイ


第403号 黒田コマラさん(7)「自由になるには」

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■ 1.巻頭エッセイ:黒田コマラさんの
     「自由になるには“自分が牢獄にいる”ことに気づく」 (2012,03/21)
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今週は黒田コマラ先生の巻頭エッセイ「自由になるには“自分が牢
獄にいる”ことに気づく」

コマラさんといえば、オーラソーマアカデミー会長のマイク・ブー
ス氏の専属通訳として有名ですが、オーラソーマティーチャーでコ
マラさんを知らない人はほとんどいないといっても過言ではないで
しょう。

というのも、ティーチャーコースを教えているマイクの横には、い
つも通訳をしているコマラさんがいるからです。

また、イギリスでのオーラソーマアカデミーでの仕事も手伝ってい
るため、オーラソーマの最新情報に最も明るく、オーラソーマにつ
いてわからないことがあれば、いつもコマラさんに聞いたり、確認
したりして、オーラソーマカラ─ケアシステムの生き字引きとして、
いつもお世話になっています。

和尚アートユニティでのコマラさんのコースには、オーラソーマテ
ィチャーの方々の再受講が多いのも特徴です。

ティーチャーの方々の受講の動機を聞いてみますと、「コマラさん
の人柄に引かれて、通訳ではないコマラさんのコースを受けてみた
い」ということのようです。

さて、このメルマガでは、初心者質問コーナーの解答などでおなじ
みのコマラさんですが、今回は巻頭エッセイでの登場です。

タイトルは、「自由になるには“自分が牢獄にいる”ことに気づく」
ということですが、このタイトルを見て思ったのは「ガチョウは出
ている」という禅の公案です。

これは、中国での禅の公案なのですが、中国のある学者・・・リコ
ゥという学者が南泉という禅師に質問しました。

「ガチョウのひなをボトルに入れて、成長するまで育てたとします。
するとそのガチョウは瓶の口から出すことができなくなってしまい
ました。そのときにガチョウを殺すことなく、また瓶を割らないで、
瓶から出すにはどのようにすればよいでしょうか?」

その質問を聞いた南泉は、手を叩いて「リコゥ!」と叫びました。

すると、リコゥはハッとして、思わず「ハイ、禅師!」と答えまし
た。

そこで南泉は言いました。

「ほら、ガチョウは出ている!」

・・・禅公案というのは、もともと頭で考えてもわからないことを
答えるという構造を持っているので、これを読んでもなんのことか
わからないですよね。

ここでのポイントは、学者は頭では解けない問題を頭で解こうとし
て行き詰っていたのですが、ここで禅師の南泉がしたことは、その
学者に「いきなりパンッ! っと手をたたいて、大きな声でその人
の名前を呼び、不意打ちを食らわせて、驚かせることで、頭にいる
こと(夢見ている状態)から目覚めさせたわけです。

瓶の中にいるというのは、私たちが頭の中に、夢の中に生きている
状態を言っています。

その夢の中にいる限りは、ガチョウを瓶の中から出すことはできま
せん。

でも、その夢から目覚めて、頭の中の思考から出ることができれば、
あなたはすでに瓶の中から出ている、あなたは自由なのですよ、と
いう教えがこの公案なのです。

本来の自分は、そもそもその瓶の中には入っていなかったのです。

私たちは、これまで両親や社会や学校で学んできていますが、その
ことが条件付けとなっていて、そういう頭でしかものごとを見るこ
とができなくなっています。

そのような牢獄に住んでいることさえ気づいていません。

象使いは大きな象を、その気になればその象がいつでも引きちぎれ
るようなちゃっちい鎖でつなぎ止めています。

どうして、その象はいつでも引きちぎられる鎖につながれたままで
いるのかというと、子どものときから鎖につないでおくと、その象
はその鎖を引きちぎれないと思ってしまい、それ以上に力を出そう
とはしません。

そうして、大人になっても、いつでもその気になれば引きちぎるこ
とのできる鎖につながれて、飼い習わされてしまうのです。

私たちのマインド(頭)も同じことになっている可能性があります。

私ってこんなものだ、というふうに思い込んでしまっていると、本
当の自分の可能性を知らないで人生を終わってしまいます。

ユニティインスティチュートのエッセンシャルコンサルテーション
の4つめの鍵は「マインドセットから自由になる」というテーマで
すが、それは自分を閉じ込めている瓶(牢獄)から自由になるため
のセッションです。
http://unityinstitute.jp/session_givers/essential_session.html

では、黒田コマラさんの「自由になるには“自分が牢獄にいる”こ
とに気づく」をお楽しみください。

                           尚 記


       ………○…………○…………○………


「自由になるには“自分が牢獄にいる”ことに気づく」


「自分を思いだしたい人のために」

これがヴィッキー・ウォールが呼びかけた言葉でした。


オーラソーマに魅かれてやってくる人は、どこかで皆この呼びかけ
に引き寄せられたのかもしれません。

なぜなら、イクイリブリアムボトルは、「意識の扉を開く鍵」であ
り、色の鏡が「私たちが誰であるか」を映しだします。

「自分って誰だろう?」「生きることの意味って?」と子供の頃か
ら誰もがどこかで問いかけてきたのではないかと思います。

本来の自分をどこかで忘れてしまったから、私たちはそれを思いだ
す必要があるのでしょう。

本来の自分を見えなくしているものは何なのでしょうか?

自由になるには「自分が牢獄にいる」ことをまず知る必要があると
いう表現がありますが、自分が条件付けの牢獄にいるなんてちっと
も気づかない人もたくさんいると思います。

言いかえれば、本来の自分は誰なのかを思いだすことに興味を持た
ない人もいます。

あるいは自由になりたいという気持ちばかりを見て、牢獄の格子に
気づかない場合もあるかもしれません。

この概念はいろいろ言いかえられるでしょう。
例えば自分が安らぎたいと思うなら、今の波立っている気持ちを感
じる必要がある。


私が初めて海外に出たのは、20代になってすぐのこと。

初めて行った国はアメリカです。

普通のアメリカ人家庭にホームステイしていたのですが、ある日、
そこのママさんから、好きに冷蔵庫を開けて中に入っている野菜で
サンドイッチを作っていいよと言われました。

その翌朝、冷蔵庫を開けようとしたら、自分の頭の中で「人さまの
お家の冷蔵をを開けてはいけない」という私の親の声がする。

「いやいやママさんはいいって言ったから大丈夫」と気持ちをとり
なおし、冷蔵庫にもう一度手をかけると身体が緊張してしまう。

それはささいな笑ってしまうようなできごとでも、過去からの条件
付けの糸に操られた人形のように、良い悪い、こうあるべき、ああ
あるべきではないといった条件付けの牢獄に縛られている自分に気
づいたすばらしい瞬間であり、それは価値観の違う異文化で自分を
知ることの面白さを知った頃のことでした。

同じ価値観の中で生きてると、当たり前のことだと思って見えなく
なっていることが、異なった価値観の中に身を置くことで、当たり
前のことが当たり前でなくなるときに、本質的でないものが見えて
くるのです。

自分に気づくことが面白いというふうに感じはじめると、それが今
まで自分だと思ってきたいろいろな考えや感情が、ぽろぽろと落ち
はじめていきます。

どれほど自分が周りから集めてきたさまざまな考えに、自分を同一
化して生きてきたかを知ることは驚きです。

何かを決めつけている考えに出会ったら、「それって本当?」と問
うてみることです。

人が何かについて「当り前」という考えを持ちはじめたときは黄色
信号です。

自分に気づいていくプロセスの中で大切なことは、ジャッジをしな
いことです。

ジャッジをすると、せっかく気づいたものが隠れてしまいます。

そして、自分の中にあるネガティブな考えや感情に気づいていくだ
けでなく、自分へのポジティブな考えも自分を最終的に制限してい
ることに気づけたら、その両方を超えていく可能性が開き、そこか
らが本当の意味での自由の始まりかもしれません。

良い悪いを超えたところに安らぎが、自由がある。

牢獄を逆にセーフティーゾーンと言いかえることもできるかもしれ
ません。

牢獄にいれば、何かに脅かされることはない。
ただ、払う自由の代償は大きすぎます。

私たちが育てているものは、対象物ではなく、気づき、意識であり、
その気づき、意識こそが私たちが思いだすものであることを知った
とき、私たちは牢獄の外に出ていると言えるのではないでしょうか。

Much love
Komala


       ………○…………○…………○………


黒田コマラさんプロフィールはこちら
http://aura-soma.jp/workshop/teachers.html

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