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巻頭エッセイ


第588w号 鮎沢さん(45)「季節の色22」:栗色

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■ 1.巻頭エッセイ:
     鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色 Vol.22
                    ≪【栗色】くりいろ≫ (2015,10/7)
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どんなに暑い夏でも、やがては秋に移ろいゆくのですね。

日本には四季があるので、四季折々の色や食べもの、行事などが楽
しめます。

それが日本人の感受性を育み、自然の恵みへの感謝を感じることが
できます。

台風があったり、地震があったり、火山が噴火したりと、自然災害
はあるにしろ、基本的には日本は自然に守られています。

海外を旅すると、自然と戦わないと生きていけない国々があります。

そのような苛酷な自然のなかに住んでいると、やはり、そこに住む
人々の自然に対する感受性や考え方にも違いが生じてきます。

今回は、秋の味覚の栗にちなんだ栗色。

「栗名月」というのは、今回初めて知りました。

「渋皮煮」・・・一時期、渋皮煮に凝って、自分でも作っていた時
期があるので懐かしい。

秋の味覚が楽しみです。

それでは、鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色 Vol.22≪【栗色】
くりいろ≫を、どうぞお楽しみください。

それでは、すてきな一日を。
Have a nice day!

                           尚 記


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≪【栗色】くりいろ≫

秋まっさかりの今、まさに栗のシーズンです。

秋を代表する栗の実は、栗ごはんをはじめ、さまざまな食の楽しみ
方ができます。

私は今年、とても美味しい渋皮煮をいただき、秋の味覚を堪能して
います。

日本人と栗のつながりは、古く縄文時代には主食だったそうです。

遺跡からは、栗のクッキーのようなものまで出土したといいますか
ら驚きです。

稲作がまだ入ってきていない日本において、保存のきく栗の実は、
重要な食材だったわけですね。


栗色は栗皮の色からついた名前で、特に茶色が大流行した江戸時代
には人気の色でした。

東洲斎写楽の浮世絵にも、この色の着物を着た歌舞伎役者などが魅
力的に描かれています。


ところで、9月27日は中秋の名月「十五夜」でしたね。
日本各地で美しく明るい月を見ることができました。

今年は、翌日のスーパームーンが騒がれたように、月が地球に最も
接近した時期だったので、とても大きく見えましたよね。

十五夜とは、旧暦8月の15番目の月のこと。
この時期は空気も澄んでおり、一年で最も月がきれいに見えるので
す。

旧暦では7〜9月を秋とし、その真ん中である8月を中秋と言いま
す。


そして2度目のお月見をするのが、今月の「十三夜」です。
旧暦9月の13番目の月のことで、今年は10月25日にやってき
ます。

中秋の名月を見たら、翌月の十三夜の月も見る。

片方しかお月見をしないのは「片見月」といって、縁起が悪いとさ
れていました。

十三夜の月も、きれいに見えるといいですね。

その十三夜の月を「栗名月」と呼びます。もちろん栗のシーズンだ
からです。

お月見の祭壇には栗の実をお供えします。

ちなみに十五夜は「芋名月」。里芋が美味しい季節だから、だそう
です。栗も里芋も丸いからでしょうか。

調べてみたら、ちょっと興味深いことに出会いました。

十五夜のお月見は中国から伝わったものですが、十三夜は、日本で
生まれたオリジナルの風習なのだとか。

15番目の月は完璧に満月とは限りませんが、限りなくそれに近い
形です。

ならば翌月も同じように、ほぼ満月を見たらいいのでは? と思う
のが普通。

ところが、あえて十三夜の少しだけ影になった月を見る。

この「少し欠けていることに美を見いだす」「あえて不完全なもの
愛でる」のが、日本人が感じる風流ということでは? と思います。

今月25日の「十三夜」、栗の実をお供えして静かに夜空を見上げ
てみましょうか。

ちょっとだけ欠けている月は、完璧な満月のスーパームーンとは違
って、どこか控えめなやさしい光を、私たちに投げかけてくれるか
もしれません。

(※こちらで画像とともに掲載をしています。
 http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-12081167176.html


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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール

有限会社「カラーズガーデン」代表。
英国オーラソーマ社公認ティーチャー。
栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。
中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間
住宅メーカーに勤務。
2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。
2006年より公認ティーチャーとして活動中。
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/


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