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巻頭エッセイ


第436号 鮎沢玲子さん(12)「日本の色-4」:朱色

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■ 1.巻頭エッセイ:鮎沢玲子さんの
      日本の色で学ぶオーラソーマ Vol.4 ≪コーラル≫  (2012,11/07)
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オーラソーマを日本の色で考える、というのが、鮎沢玲子さんの
「日本の色で学ぶオーラソーマ」という企画です。

これまでオーラソーマのコースで「シンボル」としての色を学ぶと
きに、教科書に記載してあるのはヨーロッパの文化を基盤にしたも
のがほとんどです。

とはいえ、色は普遍的な言語でもあるので、もちろん共通するとこ
ろは多くあり、コースのなかで日本人から見たシンボルということ
についても話し合われます。

オーラソーマを日本で教えはじめた最初のころに、ヌラとともに和
尚アートユニティで講師を務めていたコマラ・ローデは、日本人は
もっと日本人からみたシンボルを探すようにと、オーラソーマのコ
ースの宿題として受講者に考えさせることをしていました。

その様子を見て、オーラソーマをもっと日本人のセンスと考えで学
べるものにしたいと長年思ってきました。

そこで、これまで日本の伝統の色に馴染んできておられた鮎沢さん
に原稿をお願いすることにして、このシリーズが始まったのです。

今回は「コーラル」が、日本では「朱色」に関係するということで、
それにまつわるいろいろなお話が語られているのを読んで、俄然コ
ーラルに対するイメージが広がっていくのが感じられます。

日本は経済的に落ちてはきているものの、スキヤキ、富士山、芸者、
浮世絵、禅にはじまる日本の文化の輸出は、今ではスシトレイン
(回転寿し)、アニメなどが海外でブームになっているようです。

これからはオーラソーマを通して、色の文化の発信もしていけそう
で、わくわくします。

それでは、鮎沢玲子さんの日本の色で学ぶオーラソーマ Vol.4
≪コーラル≫をお楽しみください。

                           尚 記


       ………○…………○…………○………


オーラソーマの授業では、まず「色の言語」を学びます。
それはオーラソーマのシステムにおいて木の幹のように基本的な部
分です。

ティーチャーとして活動するうちに、私はこの「色の言語」をもっ
と日本人ならではの感性で探求し、みんなのなかに定着させること
はできないかと考えてきました。

なにしろ、日本人の色彩に対する感性は世界に誇れるもの。
1000色以上の色名を持つ国なんて、そうそうあるものではない
のです。

そんな想いから、毎月1回連載中のこのコーナーでは、毎回「カラ
ーローズ」のなかの1色をピックアップし、日本の色名、歴史、文
化、季節感などと関連付けてお伝えしています。


さて、今月は「コーラル」を取り上げます。

ヒュー(中間色)のコーラルのボトルが初めて誕生したのは、
B105「大天使アズラエル」からです。
それ以前のコーラルはB87「愛の智恵」のペールコーラルだけで
した。ピンク珊瑚のような繊細な色。

ところが、B105のコーラルの印象は鮮やかな「朱色」。
このボトルを初めて見たとき、私は「なんて日本的な色なんだろう!」
と驚きました。

私がまっさきに思い浮かべたのは、神社の鳥居の色、巫女さんの袴
の色、朱肉・・・など、日本ならではのモチーフが次々と出てきま
した。

鳥居や巫女さんの袴にこの色がよく用いられるのは、神聖なものを
守るための「魔除け」の意味があります。

鳥居は神様の領域と人間界の区別をするいわば「結界」です。
赤い色を魔除けの意味で使うことは古代より行われてきました。

生まれたばかりの乳児を「赤子(あかご)」と呼ぶのも同じ由来だ
そうです。もちろん、色鮮やかな朱色の建造物は、見る人を非日常
ながらもエネルギーに溢れた神々しい世界へと誘います。

しかし木製の鳥居が朱色に塗られることが多いのは、呪術的な理由
と視覚的な理由だけでなく、自然界のなかから掘りだされた硫化水
素鉱物が「朱色」であることも理由のひとつです。

鳥居などには、これに「漆」を混ぜて塗っているのだそうです。
年月が経っても色褪せることのない塗料として誕生したものです。

ですから鳥居に限らず、京都や奈良の歴史的な建造物にもこの色を
よく見かけます。

海中の珊瑚が、古代から自然という「神聖さ」を守る存在であった
ように、地上では神や仏のような神聖なものを守る「結界」に、コ
ーラルの色が使われていると考えると、一層この色の意味深さが感
じられます。


さきほども塗料に「漆」を混ぜるということが出てきましたが、漆
塗りの朱色は、まるでヒューのコーラルのような色です。

漆の技術は日本をはじめ、中国や朝鮮半島でも用いられていました。
日本には縄文時代からその技術があったというから驚きです。

日本製の漆器は海外でもよく知られており、漆の朱色は「ジャパン
レッド」と呼ばれています。

漆器を作るとき、何度も何度も漆を塗り重ねます。
しだいに表面は固くなり、防腐や防虫効果、酸やアルカリにも強い、
優秀な素材になります。

長年にわたって大切に保存され、受け継がれる伝統工芸品や美術品
に適しているのです。しかし、紫外線と長時間の乾燥には極度に弱
く、扱いかたには細心の注意が必要です。

この「漆」の性質は、海中の「珊瑚」と通じると思いませんか?

・長い時間をかけて作られること。(珊瑚が生育すること)
・表面の硬さとは対照的に、実は繊細で扱いには注意が必要なこと。
・長い年月、守られ受け継がれていくものに関係があること。
・魔除けなど、呪術的なことに関係があること。(珊瑚は北米先住
民のシャーマニズムなどに使われていた)

いろいろ調べていたら、漆のことをもっと深く知りたくなりました。

そして、生活のなかで本物の漆器を丁寧に使ってみたいとも思いま
した。

一流の伝統工芸品は、ニューエイジ的な言い方をすれば「波動グッ
ズ」です。

丹精を込めて作られたものだけが持つエネルギーがあります。
これもまたコーラルの「生きるための智恵」に通じます。


(※こちらで画像付きで掲載をしています。
 http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-11398220888.html


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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール

有限会社「カラーズガーデン」代表。
英国オーラソーマ社公認ティーチャー。
栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。
中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間
住宅メーカーに勤務。
2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。
2006年より公認ティーチャーとして活動中。
カラーズガーデン:c_garden@sea.ucatv.ne.jp
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/

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