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巻頭エッセイ


第628号 鮎沢さん(51)「季節の色28」:赤と黒

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■ 1.巻頭エッセイ:
     鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色 Vol.28
                  ≪【赤と黒】あかとくろ≫ (2016,4/6 水)
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今、鎌倉は桜の花盛りです。

やっぱり、日本の春は桜ですね。

さて、鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色。

「赤と黒」というと、スタンダールの小説が思い浮かびますが、日
本の色ではどういう意味があるのでしょう?

それでは、巻頭エッセイ:鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色
Vol.28≪【赤と黒】あかとくろ≫を、どうぞお楽しみください。

すてきな一日をお過ごしください。
Have a nice day!

                           尚 記


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4月は入学式の季節です。

桜の花が舞い散るなか、身体に比べてずいぶん大きなランドセルを
背負って、登校する新一年生の姿が目に浮かびます。

先日、あるニュースで知りましたが、3月〜4月にデパートのラン
ドセル売り場は、新たな活況を呈するそうです。

それは来年度の新一年生に向けて、ランドセル商戦がはじまってい
るとか。

なんと気が早いこと。

祖父母が孫のために購入する率が圧倒的に高いそうです。

いつのころからか、ランドセルのカラーバリエーションが豊富にな
りました。

調べてみたら、今や女の子のランドセルはピンク系が約50%、定
番と思われていた赤は、なんと22.5%にまで減少しているとか。

男の子はあいかわらず黒がいちばん人気だそうですが、ブルーやシ
ルバー、ブラウンなどもあり、種類は豊富です。

これは、ある大手の小売チェーン店が2000年代から24色のカ
ラー展開をはじめ、人気に火がついたのでした。

男の子は黒、女の子は赤、と決まっていたのは、すでに過去のもの。

教室のうしろのロッカーには、色とりどりのランドセルが置かれて
いるのでしょう。

昔、ランドセルの材料は天然皮革でした。

その多くは牛革製。

革を色ムラなく仕上げるために、染色しやすい黒と赤にしたといわ
れています。

その後に品質のよい人工皮革が登場して、現在のように何十色もの
展開が容易になったのです。

「男の子は黒、女の子は赤」というランドセルの定番カラーがなく
なってしまったのを、ちょっと残念に思います。

なぜなら、日本最古の色名とされるのが「しろ・くろ・あか・あを」
の4色なのです。

「しろ・くろ」は明暗を表す言葉になり、「あか・あを」は色相を
表す言葉になりました。

この4色が、いわば「四元素」でもあり、「陰と陽」「男性性・女
性性」「光と影」「熱い・冷たい」などの二極性の対比を象徴して
います。

この4色は東西南北の4方向に対応し、4つの季節にも関連してい
ます。

革の染色の都合から決まったとはいえ、この2つの色を選んだ昔の
人のセンスは、哲学的ですばらしいと感じます

「男子は黒、女子は赤」と決まっていた子ども時代、私はランドセ
ルに、なにか神聖なものを感じていました。

小学生である自分の大切な分身のような、学校へ行くための「制服」
のような。

それはもしかしたら、色が決まっていたからなのかもしれません。

色を自由に選べる今の時代を楽しいと思う反面、子どものころに感
じた、あの「神聖さ」は、もうこの世には存在していないのかもし
れない・・・なんて考えすぎでしょうか。

(※こちらで画像とともに掲載をしています。
 http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-12147274569.html


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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール

有限会社「カラーズガーデン」代表。
英国オーラソーマ社公認ティーチャー。
栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。
中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間
住宅メーカーに勤務。
2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。
2006年より公認ティーチャーとして活動中。
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/


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