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巻頭エッセイ


第501w号 鮎沢さん「季節の色3」(26):紅梅

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■ 1.巻頭エッセイ:鮎沢玲子さんの
     季節で楽しむ日本の色 Vol.3 ≪紅梅【こうばい】≫ (2014,2/5)
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日本の色名のなかには、桜色、桃色、撫子色(なでしこいろ)のよ
うに、花の名前をそのまま色名にしているものが数多くあります。

ところが、梅は梅色とはいわずに、紅梅(こうばい)つまり紅色の
梅が、あえて色名として使われています。

梅には白梅と紅梅があって、古来日本人は喜びごとや、お祝いの心
を表すのに、この二つをよく組みあわせました。

代表的なものに尾形光琳が描いた、国宝「紅白梅図屏風」がありま
す。

お祝いに紅白のお餅を配ったり、紅白の垂れ幕を飾ったりするのも、
同じ考え方からきています。

紅白の花を組み合わせて表現されるものは、梅以外にはあまり見あ
たらないようです。


梅は桜とともに、古くから日本人に親しまれてきた花で「万葉集」
のなかには、梅の花の歌が数多く詠まれています。

そのわりには意外なことですが、梅はもともと日本にあった植物で
はなく、中国が原産で奈良時代に日本に伝えられたといいます。

それでも桜と並ぶほど尊重されたのは、梅が春の訪れとともに真っ
先に咲く花だからでしょう。

さらに梅の花にはよい香があり、春を告げる花として、その香りと
ともに、強く人々の印象に残ったに違いありません。

だから、日本人はその色を衣服の色に好んで用いたり、絵に描いて
室内を飾ったりしたのでしょう。


平安時代を代表する色をひとつ挙げるとしたら、私はこの紅梅を選
びます。

平安文学のなかには、風雅で趣のある花として、梅を愛好した様子
がよく描かれていて、「源氏物語」には「梅枝」(うめがえ)とい
う巻もあります。

平安時代の装束のなかにも、紅梅は当時の美意識で最高に美しい色
として登場しています。


ちらほらと梅の便りが聞こえてくる季節です。

梅の香りと初々しいピンク色が、現代に生きる私たちにも春の彩り
を添えてくれます。


(※こちらで画像付きで掲載をしています。
 http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-11765315445.html


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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール

有限会社「カラーズガーデン」代表。
英国オーラソーマ社公認ティーチャー。
栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。
中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間
住宅メーカーに勤務。
2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。
2006年より公認ティーチャーとして活動中。
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/


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