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巻頭エッセイ


第758号 鮎沢さん(67)「季節の色43」:緋色・火色

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■ 1.巻頭エッセイ:                    (2017,7/5 水)
      鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色 Vol.43
                  ≪【緋色・火色】ひいろ≫
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7月に入って、鎌倉の由比ヶ浜は海開き。

紫陽花の季節で、小・中学生の遠足や、海外からの観光客で賑わっ
ています。

今日の巻頭エッセイ、鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色は
                
【緋色・火色】

ほおずきの色からの連想の色です。

緋色は英語名ではスカーレットだそうで、あの「風とともに去りぬ」
のスカーレット・オハラを思い出します。

緋色という字からは、ホーソンが書いたアメリカの小説「緋文字」
を連想したりもします。

日本では 大和朝廷時代より緋色は官人の服装の色として用いられ、
紫に次ぐ高貴な色と位置づけられたそうです。

ほおずきといえばほおずき遊びを思い出します。

https://www.youtube.com/watch?v=AcrHLjMu9ww

名前の由来は、実が赤く染まった頬を連想させ、鳴らして遊ぶ子供
たちの様子から「頬突き」という説もあるようです。

ほおずきは、鬼灯という字を書きますが、提灯のような形にも見え
ます。

赤鬼のように真っ赤なので鬼灯なのでしょうか?

あの独特な形は、花の咲いた後に六角状の萼(がく)の部分が発達
したもので、それが果実を包み袋状になったものです。

ほおずきは日本では平安時代から薬として利用されてきました。

子供の夜泣きやひきつけ、大人のお腹や胸の痛みを和らげる効能が
あるとされています。

中国では、根が「酸漿(サンショウ)」という生薬名でしられ、漢
方医学では咳止めや解熱、利尿の薬として熱や黄疸のときに用いら
れるようです。

ヨーロッパではフルーツとして食べられている「食用ほおずき」は、
イノシトールというビタミンBの1種を豊富に含み、体内に脂肪を溜
め込まないようにする働きがあるとされています。

コレステロールの低下や動脈硬化にいいとのことなので、ダイエッ
トにも良さそうです。

ガンの予防に効果があるとのことなので、色々使い道がありますね。

しかし、根には子宮を収縮させる作用があり、妊娠中に食べてしま
うと流産を引き起こす恐れがあるとのことです。

これは、株全体に含まれるアルカロイドの毒性によるもので、江戸
時代には堕胎剤として使われてきたというのですから、ものは使い
ようですね。

ちなみに、鮎沢玲子さんが本文で紹介されている東京浅草寺のほお
ずき市は江戸時代から続いていて、120件を超える鬼灯の露天が賑
わうようですよ。


それでは、鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色 Vol.43
≪【緋色・火色】ひいろ≫を、どうぞお楽しみください。

今日もすてきな一日を!

                           尚 記


       ………○…………○…………○………


7月です。梅雨明けが待ち遠しいですね。

この時期、夏の訪れを感じさせる風物詩に「ほおずき市」があります。

毎年、7月9日と10日に浅草の「浅草寺」で開催され、120も
の露店が出るそうです。

朝から夜まで大勢の人でにぎわいます。

この日に市が開かれるようになったのには理由があります。

古来より毎月18日は「縁日」、つまり「神仏にご縁がある日」
として、人々はお参りに出かけていました。やがて室町時代、
7月10日を特別な功徳日とする新たな縁日が生まれました。

「千日詣」といって、一度お参りするだけで千日分のご利益がある
という日です。

ところが、だんだんと話が大きくなって、いつしか4万6千日分の
ご利益に。

これは約126年に相当します。

そんなに長生きできませんよね。一生分としてもおつりがきます。

この数字には理由があり、一升枡に入る米粒の数が、だいたい4万
6千粒だとか。

一升と一生をかけたわけですね。

「ほおずき市」の元祖は、現在の港区芝にある「愛宕神社」でした。

意外にも浅草発祥ではないのです。

7月10日の千日詣の参拝客がお土産に買って帰り、次第に評判と
なりました。

鑑賞用でもあり、薬草の一種でもあったのです。

やがて、同じ千日詣でにぎわう浅草で市が開かれるようになったのが
「ほおずき市」のはじまりです。

あまりの人気に前日の9日から並ぶ人が多く、ついには9日と10
日の2日間となったのだそうです。


ほおずきの赤い色を日本の色名で言うなら、「緋色」「火色」が
ふさわしい気がします。

緋色は茜という植物の根で染めた色で、やや黄色みがかった鮮やか
な赤です。

火を連想させることから火色と表現されることもあります。

英語名ではスカーレット。


ほおずきは漢字で書くと「鬼灯」です。

お盆のとき、お仏壇に赤いほおずきを飾るのをご存じですか。

ご先祖さまが帰ってくるときの目印になるよう、提灯(ちょうちん)
に見立てて吊るすのです。

時代をさかのぼり奈良時代以前、ほおずきの古い呼び名は「輝血」
(かがち)でした。

これは火の精霊を表す言葉だそうで、提灯に見立てたほおずきには
なんてぴったりな呼び名でしょう。

赤く色づいたほおずきの鉢植えと風鈴の組み合わせなど、縁起物
であると同時に夏らしいインテリアの演出になります。

浅草寺まで行けなくても近くで開かれる「ほおずき市」があれば、
今年はひとつ買い求めてみたいと思います。

(※こちらで画像とともに掲載をしています。
 http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-12288363046.html


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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール

有限会社「カラーズガーデン」代表。
英国オーラソーマ社公認ティーチャー。
栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。
中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間
住宅メーカーに勤務。
2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。
2006年より公認ティーチャーとして活動中。
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/


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