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巻頭エッセイ


第470w号 鮎沢さん「日本の色12」(20):新橋色

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■ 1.巻頭エッセイ:鮎沢玲子さんの
    日本の色で学ぶオーラソーマ Vol.12 ≪ターコイズ≫ (2013,7/3)
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今週の鮎沢玲子さんの日本の色で学ぶオーラソーマはターコイズ。

カラーローズについてはこちらに掲載がありますので、なじみのな
い方は参照してみてください。
http://aura-soma.jp/basic/dtl_167.html

文中の「ターシェリーカラー」というのは、Tertiary colorのこと
で、一般に第3の色と訳されていますが、ひとつの原色とひとつの
セカンダリーカラー(第2の色)で構成されます。

第2の色というのは原色を混ぜて作られた色ですので、カラーロー
ズでいうと、レッドとイエローの中間の色のオレンジや、イエロー
とブルーの中間の色のグリーンが第2の色。

ターコイズの第3の色は、原色のブルーと第2の色のグリーンの中
間の色ということになります。

このターコイズ、日本の文化の色で見ると、大正時代に花柳界で流
行した、とてもハイカラな色なのですね。

違った文化の視点で見ると、色についてのイメージもふくらみ、色
の言語も楽しいものになってきますね。

それでは、鮎沢玲子さんの日本の色で学ぶオーラソーマ Vol.12
≪ターコイズ≫、どうぞお楽しみください。

                           尚 記


       ………○…………○…………○………


オーラソーマの授業では、まず「色の言語」を学びます。

オーラソーマカラーケアシステムは、イギリスで生まれたものです
が、日本人ならではの感性で「色の言語」をもっと深く探求できる
のではないかと思います。

連載中のこのコーナーでは、毎回「カラーローズ」のなかの1色を
取りあげ、日本の色名、文化、歴史、季節感などと関連づけてご紹
介しています。

今回取り上げるのは、ターシェリーカラーのひとつである「ターコ
イズ」です。ハートのグリーンと喉のブルーが混ざってできる色な
ので、「ハートからのコミュニケーション」や、ハートからなにか
を表現する「クリエイティビティ」(創造性)の色とされます。


日本の色のなかにも、ちょうどターコイズと同じような色が存在し
ます。
とても意外なネーミングなのですが、「新橋色」といいます。

「新橋色」は大正5年の流行色ですから、日本の色のなかでは新し
いものです。東京新橋の芸者たちの間で流行したことから、この名
がついたとされます。

鮮やかなターコイズカラーは、従来の天然染料ではなく当時新しく
誕生した化学染料によるものでした。それまでブルーの色を染める
には、藍などの天然染料を使う以外になく、その落ち着いた色合い
を見慣れた日本人にとって、鮮やかな「新橋色」は、さぞ目新しい
色に映ったことでしょう。

明治時代、関東の花柳界は、旧来の柳橋芸者と新興の新橋芸者とい
う勢力図がありました。伝統を誇る柳橋に対して、新橋に集まる客
層は進歩的で新しいものを好む人たちが多く、当然、芸者たちの装
いにも洋風で斬新なものが受け入れられていったといいます。

明治の文明開化のシンボルのようなこの色は、やがて大正モダニズ
ムの流行に受け継がれ、前述のように大正5年の流行色となったの
です。

花柳界から生まれた流行色が、やがて庶民の間にも浸透するのです
が、その背景にはこんなこともあるようです。
当時、発達した絹織物に「銘仙」があります。銘仙の産地は、桐生・
足利などの北関東と、秩父・八王子などの西関東。いずれも消費地
である東京に近い場所です。

銘仙は、従来の絹織物よりも安価で手に入りやすかったため、晴れ
着というよりも中産階級の普段着、または若い人のおしゃれ着とし
て、主に関東で人気がありました。
欧米の洋服地デザインの要素を取り入れて、大正時代にはアールヌ
ーボーの影響が見られる模様銘仙も出現しました。
銘仙の持つハイカラな雰囲気を好む時代背景は、「新橋色」の流行
と決して無縁ではありません。

「新橋色」は、まさにこうした「創造的な遊び心」を表現している
のです。
ターコイズの色の言語とぴったり一致します。

この原稿を書いていたら、今年は個性的な柄の浴衣か、粋な夏着物
を着てみたくなりました。
日本文化の中に息づく遊び心を見直してみたいものです。


(※こちらで画像付きで掲載をしています。
 http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-11565552259.html


       ………○…………○…………○………


鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール

有限会社「カラーズガーデン」代表。
英国オーラソーマ社公認ティーチャー。
栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。
中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間
住宅メーカーに勤務。
2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。
2006年より公認ティーチャーとして活動中。
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/

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